RobynNazt’s blog

2016年8月にネパールで起業。「機会」をテーマにウェブ開発系のことをやっています。ちなみにエンジニアではありません。今日もネパールで奮闘中!

TECHRISE:ネパール初のコーディングブートキャンプ

改めて、篠崎ロビン夏子と申します。

現在TECHRISEという名で ネパールで初のコーディングブートキャンプを彼と運営しています。

ということで、今回はTECHRISEコーディングブートキャンプについてちょっと詳しく書いていきたいと思います。

 

そもそもコーディングブートキャンプとは。

ブートキャンプと言えば、一昔前にはやったビリーズブートキャンプなんかを思い出しますよね。

 

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ビリーズブートキャンプについていくことによって引き締まった体を手に入れることができるように、コーディングブートキャンプに参加すればコーディングができるようになる。

 

要は短い期間で圧倒的な成果を出すための短期集中型トレーニングのモデルです。

元祖コーディングブートキャンプはDEV Bootcampとして2012年にサンフランシスコで誕生しました。以後爆発的にブートキャンプが増え、今ではアメリカを中心にヨーロッパや一部アジアでも人気を獲得していってます。オフラインを基本形としていますが、今はオンラインのブートキャンプも増えてきました。

 

アメリカのコーディングブートキャンプは約3ヶ月間みっちり週40時間通うのが通常で、受講料はなんと11,000ドル。でもアメリカの大学で4年間情報科学を学ぶvsブートキャンプの費用対効果を考えるとコーディングブートキャンプに入る方が断然お得♩となるわけです。

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しかもこのコーディングブートキャンプのすごいところ、卒業生がかなり高い確立でエンジニアとして雇われるんです。雇われなかったらキャッシュバック、なんていうシステムも導入しているとこだってあります。

 

コーディングブートキャンプ、効果はすごいけどやっぱり高い。

高くても売れる分、値段は下がらない。

でもお金のない途上国の若者こそ、プログラミングを学ぶことによって得られるものは大きいのではないか。

 

世界基準のスキル(=世界基準の収入)を得るための絶好のモデルかもしれない。

 

そう思った私たちは
「それなら断然費用を抑えたコーディングブートキャンプを途上国で作ろう。」
という考えに至りました。

去年の1月からエンジニアの彼がスカイプを介してネパール人の大学生数人にプログラミングを教え始めました。

まずは無料のオンライン教材を渡しながら、解説していきました。

でも教材がばらばらでわかりにくいことに気付き、ちょっとずつ自分でレッスンを書くようになりました。

 

そしたら2、3ヶ月たった頃に、アデッシュという一人の学生がアメリカのスタートアップにリモートエンジニアとして雇われたんです。

プログラミングによって新しい道は切り拓ける!

こう確信した私たちは8月から実際にネパールへ渡航し、現地でブートキャンプを始めることにしました。

ちなみにアデッシュは初期からのチームメンバーとして、今もTECHRISEのエンジニアとメンターを兼役しながら活躍しています。(写真左下の賢そうなのがアデッシュ!)

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TECHRISEのブートキャンプスタイルはオンライン+マンツーマンサポートです。

内容としてはHTML/CSSの基本的なところからRuby on Railsのアプリを5つ作り、最後はテスティングというかなり深いところまで入っていきます。全て自分の時間で、好きな場所で学ぶという形になります。

何か分からないことがあればすぐにSlackというチャットアプリでメンターに質問。すぐに応答が返ってきて、解決。

そして週に一回マンツーマンで30分程度メンターと学習する。

特に初心者はカンマ一つ抜けていたりだとかの初歩的なミスで何時間も費やしてしまい、結局解決できないとプログラミング自体諦めてしまうことも場合も多い。
そんな勿体ないことにならないように、単純ミスをすぐに解決し、モチベーションを維持させながらスムーズに次に進めるようにすることが大事だと私たちは思っています。

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無駄な移動や単純ミス対処の時間を省き、個々のペースで進めるようにすることで、効率的に目指したいところに行けるようにサポートしようとしています。

もちろんこのスタイルはかなり個人のモチベーションレベルにも依存するので、必ずしも全ての生徒にとって効果的ではありません。

でも通常の先生一人+大勢の生徒でみんな同じペースで進んでいく(理解している、いないに関係なく)学び形式を退屈に感じている生徒にとっては大きく飛躍するチャンスでもあるのです。

普通2~3ヶ月かかるTECHRISEのカリキュラムを約3週間で完了させた強者だっています。彼は1日に8時間以上はTECHRISEの学習に専念していたそうです。

 

やる気と努力に比例して結果がでてくる。

そう信じる人が増えていってほしいし、そういう仕組みを作っていきたい。

 

今では学校との提携を含めて約100人にプログラミングを教えてきました(個人ベースだと約50人)。

ネパールの若者にまだまだ可能性を感じます。

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数ヶ月前から優秀な卒業生はTECHRISE Fellowsというインターンシッププログラムに参加できるようにしました。実際のプロジェクトに関わりながら実務経験を積み、お金も得るというものです。

 

学び → 収入 + 人生をよりワクワク感と創造性をもって歩む自信。

これぞ想定していたシナリオ。

 

まだまだ遠い道のりではありますが、一歩ずつ近づけるにようにチーム一同頑張っています。

 

数日後には「超優秀卒業生!TECHRISE Fellowsとは」でアップしていきたいと思っています。
引き続きよろしくお願いします!

今日も最後まで読んでくださりありがとうございました!